2008年12月27日土曜日

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Thus, it has begun.
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2008年12月26日金曜日

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Actually the weasel had never felt that English was unnecessary.
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2008年12月25日木曜日

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He had actually said before "I am a physist, and I had never felt in my life that English is necessary".
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2008年12月24日水曜日

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Well, Let's look at this event that change his thinking --The lately famous physist Dr. Machida who received the Nobel Prize this year, said "It is always better to have an ability to communicate in English than not to". This statement was backing off from his earlier statement.
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2008年12月23日火曜日

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The weasel, who had been working at a cafe, and has just quit the job, started to have English lessons. (Whay was that?)
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2008年12月22日月曜日

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”It's so tough living somebody's life."
A weasel sighed.
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2008年12月21日日曜日

靴を変えたら。

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イタチは最近バレエシューズを履いている。ばかばかしいけど、これが一番ラクなのだ。カンフー用のシューズもいいそうだ。それなら、大中で売っている。それが、結局のところ、このバレエシューズのほうが「安い」のである。

ロング・ビーチを思い出してほしい。ここだ。──



カフェへ来るためには、駐車場からも駅からも少し歩く。駅の前はただ広くて何もない。植え込みや、月極の駐車場や、幅の広い歩道を歩いて、カフェへ辿り着く。カフェへ来るためには、たぶんそのくらい歩いたほうがいい。ニューヨークでだって、みんな歩いてカフェへ来るのだ。

ところが日本ではカフェは駅の中にある。なぜだろう。そこには外の風景もない。

「歩くのが楽しいような靴にしたらどうでしょうか?」とイタチは言った。「たとえば、わたしにおけるカンフーシューズみたいに」
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2008年12月20日土曜日

セレブな人たち

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金持ちのことを描くには、少なくとも金持ちを間近に見なければならない。だが金持ちを間近に見る機会なんて滅多にない。つまり、カフェに来るのは、さほど金持ちではない人々なのだろう。もちろんふつうに見えるカフェの常連が、ぼろい自宅を売り払えば、億万長者になるということもないことはないだろう。だけどそんなのは、金持ちじゃない。金持ち未満じゃないか。

それとは逆にとても豊かなものにたいして、時にイタチは憧れるのだ。森はある意味で豊かだった。だが、それはわれわれ一般の感覚とも異なる。その世界は豊かだが、物質的には貧しい限り。動物園なんか、天国だ。

カフェに集まる人は、いろんな人だ。ふしぎなことに、何かをしに、カフェを目指して来る。ところがある日、とってもセレブな人たちが、たまたまそこにカフェがあったからと言って、ふと立ち寄るのだ。いや、そうならないとも限らないではないか。
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2008年12月19日金曜日

スターバックスが絶対出店しないところにある小さなカフェについて

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町外れにはいくつもの丘が群れを成していた。その中でも周囲をぐるりとひもでくくるとちょうど正円になる、完全な形の丘があり、勾配ははじめ緩く、頂上へ向かってややきつくなり、てっぺんにはテレビ塔が立っている。

丘の東西の上り口にはそれぞれ同じ向きに川が流れている。ごく小さな川だ。ふたをしてあるところを小学生達が通学路に使っている。車がひっきりなしに通る。丘に沿って作られるため、道はどこも、いやどこかしら、緩く曲がっている。

西から少し丘を登ると、坂道のてっぺんから2匹の犬が駆け下りてくる。その姿は近づくにつれてだんだん大きくなり、毛糸玉のようだったのが、しっかりと犬の形になり、じゃれつきながら、近寄ってくる。

犬たちはうまいぐあいにカゴをつけていて、荷物を受け取って、2匹して、一足さきにカフェへと駆けていく。

漂流するコーヒーの香りのひとすじが、鼻をかすめる。
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2008年12月18日木曜日

おいしそうな油田。

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ふたりづれの一人は30代の男性で、もうひとりは若い女性だった。男性は話の途中で何度となく新しい書類を鞄から取りだして、ボールペンの先で示したり、二つに畳んだ紙を取りだして数字を確認したり、印刷されたパンフレットのようなものを出してみたりと忙しかった。話なんか聞くつもりがなくても、男性は女性を勧誘しているのだった。

「この場合リソースはオイルです。これを開発して、月産で何バレルって掘るわけですよね。そういう目標を持って、彼ら、取り組んでいる。あ、もちろん軌道修正が必要な場合もあるんですよ。そう、カレンダーとにらめっこしてね。僕も行ったことがあるのでね。うん、なんか思い出して来ちゃったな」

実際に聞こえていたことのうち確かなのは、リソース、開発、目標、軌道修正、それと思い出して来ちゃったな、の5つだった。

でも、たぶんそんな話だろう。

「エネルギーって感じしますよ、オイルって」

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2008年12月13日土曜日

黒いマントの男

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男は埠頭に立っていた。黒い大きなマントを羽織って、大きなポケットには笛を一本忍ばせてある。強い海風が吹いて、桟橋は洗われたようになっていたが、見ると、それは赤に黒の線の入った胴体の船だった。

男は船を眺めていた。

「乗るのですか?」とイタチはなんとなく訊ねた。
男はにっこり笑って、縦に長いポケットから小さな縦笛を取りだして、ひとふし、吹きはじめた。
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2008年12月11日木曜日

タイタニックとひとふしの笛

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そうなんだ、そこから始まるんだ、横浜の山下公園の先にあるフェリーの埠頭から。

タイタニックによく似た船が一艘碇泊していてね、さざなみの上をかけるように警笛が鳴ったんだ。

それで早くも、イタチは乗船してしまうのか?

「まさか。そうじゃないですよ」とイタチは言った。「それどころか、船旅じゃないです」
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2008年12月10日水曜日

イタチの無断欠席

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「困るじゃないか」
と店長は言った。もっともだ。
だがイタチは、とんでもないところへ旅行していたのだから、まあそう現実にしっかり怒られたりしても、その体験とこの体験はマッチしない。

だからイタチは何も言わなかった。
店長は、イタチが今後またこんなことをするだろうか、と考えた。

「まあ、今後はそういうことのないように頼みますよ」
「はい」とイタチは言った。
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2008年12月3日水曜日

イタチの訪問者

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「やあ」とその人は言った。この人、知っている人だっけな、とイタチは思った。
「あれ、お忘れですね、イタチさん。それ何の本です?」
その人はイタチが伏せていた本を指さして言った。
「進化論の本を読むのが趣味なんです」
とイタチは言った。
「へえ、知らなかったなあ」
「最近です」
「ああ、なるほどね。僕も進化論は少しやりましたよ」
「ほんとですか? じゃあ僕なんかより詳しいでしょう」
「そんなことないですよ。進化論は、言ってみればギョーザみたいなもんですからね」
「ギョーザですか」
「ええ。嫌いな人、いないでしょ」
「なるほど」とイタチは言った。「まあ、どうぞ。腰掛けてくださいよ」
「ええ、じゃあ」とその人は言った。
「で、ご用件はなんです?」
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2008年12月2日火曜日

長い午後が始まりそうだ。

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イタチは農園をやっていくことについて、ちょっと考えた。だが、イタチが農園をやるなんて、ちょっと無理なんじゃないだろうか。だって人間の真似をすればいいってわけじゃないし、作業中にほかの動物に襲われるってことだってないとは言えない。

だけどちょっと魅力的でもあるのだった。広い空や、野原を駆け回ることや、コピールアクを淡々と作ること。そう、最近は白いお腹のあたりがちょっとぶよぶよしているのも気になるところだ。

それに農業というのものが、イタチに向いているかどうかもよくわからない。つまり、人間のようにいまひとつ自然の素質を欠いているほうが、農業というものに向いているかもしれない。

「明日の今頃は、ブラジルで、なんて言ってみたいな」と、イタチは心の中でだけど、独り言を言った。

イタチは本来冬の狩りの達人なんだけどね。
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2008年12月1日月曜日

コーヒーをおいしくするには

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「コーヒーをおいしくするには、」とイタチは考えた。「コーヒー豆の産地へ行く。産地を指導する。よりよい輸送方法を考える。」もっと先まで検討するべきことはいくらでもある。「焙煎からドリップまでの経路と時間を管理する。コーヒーメーカーを点検する。」

別の考え方もある。「コーヒー豆の栽培に適した土地を探す。その土地に住む。コーヒー豆の栽培方法を学ぶ。豆を育てる。」

イタチは苦笑した。いや、もっと簡単な方法がある。
「コピールアク」
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