ある日、イタチはジェットコースターに乗った。それはどちらかというとジェットコースターというよりもウォーターシューターというべき代物で、彼らも多少は遠慮してか「ウォータージェット」と呼んでいるのだった。
イタチはミニタオルをポケットにしまい、手際よく乗客のシートベルトを確認していく係員のおにいさんに、その白い腹を軽くにらまれ、発車ベルとともに、水面のほうへ落下していったのだった。
風景がどんどん近づいていき、機体がついに着水すると、水が跳ね上がってトンネルのようにもりあがる。まあ、言ってみればそれだけのアトラクションというわけだ。
イタチは少しも怖くなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿