2008年9月19日金曜日

水たまりの空

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子供の時には、いろんな空想がいくらでもあふれ出てくるものだ。いや、そうではなくて、その起こる確率の低い空想に、いくらでもしつこく関わっていられるというところが、今の私と違うのかもしれない。今の私はそうやすやすと確率の低い空想につきあえてしまってはいけない。そうするには、また別の理由が必要だ。

子供が長靴をはいて、水たまりをみつけると走っていく。おそるおそる入って、ついにはそこらじゅうに水をはねかして終わる。そして、濁った水面に映っていた風景を記憶する。樹が揺れていたこと、うっすらと水色の空がのぞいていたこと。
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