2008年9月7日日曜日

An English Lesson

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スターバックスでどうも英語のレッスンをしているらしい人を見かけることがある。カフェ・レッスンなどと呼ばれていて、そこそこ流行っているらしい。ところで科学者が大学内ではあるけれど、くつろいだ雰囲気で語るという趣旨のコンテンツに「Scientist on the sofa」というのもある。そういえば確かに、どんなに小さいスターバックスにもソファがある。

人はなぜカフェに来るのだろう。これは案外考えどころ、と私は思うのだけれど。たとえばカフェではよく、期待はずれなことが起こるものだ。「本日のコーヒー」が少し苦すぎたり、ホットを頼んだけれども途中からアイスにすればよかったと思ったり、隣のテーブルの人がやたらと消しゴムを使っていて、しょっちゅうゴシゴシと音を立てていたり、といったようなことだ。それに比べると期待以上のことが起こることは、ほとんどないと言っていい。それなのに、である。私たちはカフェ行くとき、期待以上のものが手に入るつもりでいる。そう、たとえば私たちはレストランへ行くときにはもっと慎重だし、手厳しい評価を下すことも多いものなのに。

しかし残念ながらオーストラリア、特にメルボルンでは、スターバックスがあまり流行っていないようだ。なぜだと思うかと、私は聞いた。他にもたくさんの店があるから、と彼女は答える。どの店にも気持ちのいい屋外席があるし、飲み物だけでなく食事もできる。しかもそういう店は競合状態にあるのだと。メルボルンでは、店は居心地のよさを競っているようだ。日本で見るより一回り大きな蠅が、元気に舞っているのかもしれない。
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