2008年10月3日金曜日
ママはカフェにいる2
コドモがもじもじしているので、「なにやってるのよ」と言いながらぱっと毛布をめくると、なんと毛布の中には、たくさんの動物たちがかくまわれているのだった。
背の青いイルカ、オカピ、白頭鷲、子ペンギン、猫、パンダ、子パンダ……もっといるようだった。
そういえば、特に白頭鷲や子パンダが、コドモのベッドの周りに、ときどきぽろっと落ちていることがあるのを思いだした。そうか、動物たちが代わりにコドモと寝てくれているのだった。
ママが動物たちに興味を示しているのを、コドモは見逃さない。すかさず一匹10円で貸し出すよ、と言い始める。
「早く寝なさい」
とママは言う。ほんとうはコドモだって眠いのだ。
「ぼくはしょうばいはうまいんだけどなあ」
そう言ったかと思うと、コドモはもう眠りに落ちている。
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