2008年10月4日土曜日

カフェにいるときは

spaceカフェにいるときは、コーヒー以外の香りのことは思い出さない。ハイビスカスやはちみつぐらい思い出してもいいと思うけど、それはまた別の店という気がしてきてしまう。

私は紅茶も好きだけれど、カフェではごく弱い存在だ。ところがなぜか抹茶だと不都合がない。むしろ選択肢が広がるといってもいい。

ただ私がカフェで抹茶を頼んだことは、考えてみれば一度もない。まあそういうことを言い出せば、ジュースだって頼んだことはないのだけれど。

それは、とあるレクチャーでのことだった。
「体を鍛えれば、そこから、いくらでもロマンスを生み出すことができる」
と教授は言った。
「つまり鍛錬が大切だと。これが19世紀的発想ですね」

ふぃーん、と、パソコンが目覚める。マグカップは手元にある。言ってみれば、私も19世紀的発想だ。けど、だからといって19世紀的ロマンスが生み出せるというわけじゃない。たとえば小さな妖精たちが、私のまわりをアクロバティックに踊り回る。だがそれをどうやって捕まえる?

まるで、蠅と同じだ。
space

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