2008年10月9日木曜日

蠅と壁紙。

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蠅は、壁にぶらさがって休んでいる。

そうして、眺められることを記していきたいのだが、ふと、そうしている自分についてはいったい誰が記していくのだろうか、という考えがよぎりもする。

自分の羽、自分の前脚。

蠅はここでは、のうのうと、暮らしていける。甘いミルクを吸って、クッキーのかけらと、サンドイッチのバターをなめて。

スターバックスの蠅は実際、ただの蠅ではない。よく見てて、あの壁紙を。彼らはあの壁紙を、すっと通り抜けてしまう。壁の中へ?

どこへなのか、どうしてなのかは、追い追い話すとしよう。

で、そうかと思うと、また現れることができる。そう、何度でも。手品みたいに。
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