2008年10月23日木曜日

どんだけ。

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多様性を受け入れること。イタチがそう言ったばかりじゃないか、と蠅は思った。どやどやと、大きなエナメル調のバッグを提げた中高生たちが階段を上ってきた。

「どんだけ」とその男の子達は言うのだ。
「それってどんだけ」
「で、どんだけ」
「って、どんだけ」

そんなふうに言うのである。

「どこもだけとは違いますよ」
と壁は言ってみた。

「壁は呑気だねえ」
と蠅は言った。「どんだけ」
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