2008年10月6日月曜日

テスト飛行。

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なんていう言い訳の分量だろう、と蠅は思った。このところ、最近、蠅が口を開けばそれだ。話は大きく東から迂回し、北を目指したかと思うと失速してしまう。

エンジンの音はむしろ快調だ。プロペラはスピードを上げていき、もう自分でも羽の形を見ることはできない。

誰かが訪ねてきた、というような話ならば構わない。と蠅は思うのだ。だけど歳をとることそのものについて語るなんて、意味がないぜ、と。

ふわり、といつものように、蠅は離陸する。
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