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本記事はすべてフィクションです。ぜひ現実とはしばし離れて、お楽しみください。
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2008年10月27日月曜日
春はあけぼの、そして秋。
カフェの朝は早い。
「春はあけぼの やうやう白くなりゆくやまぎは少し明りて 紫だちたる雲の細くたなびきたる」っていうんだよ。
蜘蛛の子が、糸を引きながらそう言って去るのを、イタチは柄のついたダストパント提げたまま見守った。店内からはコーヒービーンズの香りが、いよいよ濃く流れ出してきた。
イタチにとって朝はいつも不安だ。だって、今日がどんな一日になるかなんて、誰にわかるだろう。そこで朝は決まり切った細かい仕事に満ちている。その間にもすでに発車ベルは鳴っていて、一日は滑り出している。
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